■機能不完全家族とは?


アダルトチルドレンを世に出す家族を「機能不全家族」といいます。

機能不全家族とは、次のような暗黙のルールが支配している家庭です。

  1)家族の問題について話し合うのはよくない(話すな)

  2)家族の間で感情を素直に表すのはよくない(感じるな)

  3)人を信じてもろくなことはない(信頼するな)


 子どもが育っていくためには。充分に愛され、受け止められ、リラックスできる機能が必要です。

 もちろん、どの家庭にもさまざまな問題は起こり、
 このような機能がいつも果たせるわけではありません。

 問題となるのは、こうした「機能不全」の状態がシステムとして固定してしまった場合です。

 秘密やルールでがんじがらめにされた家族では、
 見たものをみないこといし、感じたことを感じなかったことになることが日常行われています。

 その結果、言葉は敵視され、
 しゃべることに罪悪感をともなうという、独特の雰囲気がかもしだされます。
 その中で育つ子どもは、言葉にならないルールにからめとられ、
 子どもの心(自己)の発達はある段階で止まります。


機能不全家族の特徴

  「身体的・性的・精神的・言葉の虐待」が起こっている
  家族の仲が悪く、すぐ怒りが爆発する

  愛のない冷たい家庭である
  子どもへの親の期待が大きすぎる

  他人の目を気にする、表面だけよい家族
  親と子どもの関係が逆転している家族

  世間に対して秘密があまりにも多い家族
  親が子どもを過度に甘やかし溺愛する

  アルコール、薬物、ギャンブル、仕事、浮気、などの習慣(依存症)がある

 

機能不全家族で育った子どもの特徴

機能不全家族で育った子どもは、小さい頃から親に十分に甘えたり、
のびのび遊ぶ機会を与えられないことがしばしばです。

両親のいさかいに巻き込まれたり、いつも自分のことを後回しにされたりします。
幼い頃から家庭内の緊張を感じとり、なごむように冗談を言ったり、

親のグチの聞き役や世話役になったり、
不安な状況を避けるための片隅で息をひそめたり、「いい子」になることで

自分の存在を認めてもらおうと苦しい努力を重ねたりします。
逆に「悪い子」を演じることで親の問題を見えなくさせる役目を果たしている場合もあります。


子ども時代に身につけた生きる手段は、
その人の個性・能力・特技として発揮される一方で、その人をがんじがらめに縛る鎖ともなります。
たとえば、リラックスするのが苦手だったり、自分の気持ちを表現できなかったり、
他人の問題にまで自分の責任として引き受けてしまったり、という風に。
こうした中で、ある人は仕事にのめり込み、ある人は世話をする対象を求め、
ある人は緊張をとくためにアルコールや薬物に依存していきます。
こうして多くの人が、自分の育った家庭と同じような問題を再現することになります。

 機能している家族とは?

機能している家族とは、
次のような健康なルールを、家族の間でオープンに共有している家庭です。


1)家族の問題について隠さず、オープンにする。適切な人に助けを求める。相談する。
  2)感情はあなたの内側からのメッセージ、抑えこまず、小出しにする。
  3)世の中捨てたものではない。人とつながる。信頼できる人を見つける。



機能している家族とは、
安全さと愛情と保護を提供し、子どもをあるがままに受け入れ、
各自の個性や気質が認められ、意見や感情、思考の表現がうながされる家族です。
それぞれのメンバーの人格を尊重し、思いやりをもってコミュニケーションできる家族です
誰にもわかる適切なルールがあって、しかしそれは硬直したものではなく、
メンバーの発達段階に合わせ、柔軟に変化するものでなければなりません。

機能している家族に、問題が起こったとき
たとえば嫁姑との関係や夫と妻の間に葛藤があるときには、
現実に葛藤やいさかいが起こっていることを認め、
その問題に直面して対処できる.ことも必要です。

また、家族がいっしょに楽しめる時間をもつことができ、笑いのある生活を送れることも大事です。

外から見える家族の姿と、家の中での家族の姿が一致する家族、
それが機能している家族なのです。